ふとももやふくらはぎ、足がつる(痙攣)の原因と治し方



運動中や運動後に足がつる(痙攣)になった経験はありますか? それはあなただけではありません。運動をある程度の期間行なってきたことがある人の実に95%が一度はどこかしらの筋肉の痙攣になったことがあるという調査もあるぐらい、日常的に起こる現象です。この記事では筋肉がつる原因と突然の痙攣に襲われた時の治し方を特にテニスでよくある、足に焦点をあててご紹介します。


結論:足がつったら芍薬甘草湯を飲め!

まずは結論から。運動の最中に足がつったら本当に痛いですし、テニスの試合の最中の場合試合を続行できなくなりかねません。そんな時はこれです。速攻で痙攣をとめ、痛みを和らげてくれます。

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

ツムラの68番で通じるほど有名な漢方です。市販品として普通の薬局で購入できるので僕は試合の前などに購入して持ち歩いています。


商品の説明文は以下の通りです:

「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」は、漢方の原典である『傷寒論(しょうかんろん)』に記載されている漢方薬で、急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛や、「下肢のけいれん性疼痛(こむらがえり)」、「胃腸の激しい痛み」等に用いられています。


『ツムラ漢方芍薬甘草湯エキス顆粒』は、「芍薬甘草湯」から抽出したエキスより製した服用しやすい顆粒です。


顆粒なので飲みやすいですし、かなりの即効性を持っていて、本当に数分で足のこむらがえりの痛みがスーッと消えていきます。


芍薬甘草湯は副作用はあるの?

芍薬甘草湯を服用するにあたり、注意点はあるのでしょうか。個人的には感じたことはありませんが、以下のような副作用があるとのことですので、気になる方は服用前に必ず医師や薬剤師にご相談してください。

  • 「手足のだるさ」、「しびれ」、「つっぱり感」、「こわばり」や「力が抜ける感じ」、「こむら返り」、「筋肉痛」いわゆる「偽アルドステロン症」といわれる症状

芍薬甘草湯の主成分である甘草にはグリチルリチン酸が多く含まれるのため、低カリウム血症を引き起こし上記の副作用が発症する場合があるとのことです。


そもそも足がつる原因は?

さて、足がつってしまった場合の対処がわかったとろころで、足がつる原因を理解しましょう。なぜ足の痙攣が起こるのかを理解すると、その予防法が見えてきます。しかし残念ながら最近の研究を持ってしても全ての原因や痙攣の発生メカニズムがわかっているわけではないようです。足の部位でよくつるのはふくらはぎ、足の指、足の裏、すねの外側、足の甲などがあります。夜寝ている時や普段の生活の中でももよく起こりますが、今回は運動時を見ていきます。


最も一般的に足がつるシチュエーションとしていわれているのが大きく2つ

  1. 筋肉が冷えているなどの血行不良
    • 筋肉の硬直によって足への血流の巡りが悪くなると足がつる原因になります。夜寝ている時のこむら返りのメカニズムもこれです。気温が低く体が温まりきる前の冬の早朝の試合なんかは特に気をつけたいですね。
  2. 脱水症状と電解質の不均衡
    • 高温多湿の環境で運動やトレーニングを行うと起こりやすくなります。脱水症状はもちろん汗をかくなどして体の水分が失われた状態で、体の水分と電解質(血中のミネラル)のバランスが崩れることによって痙攣が起こりやすくなります。真夏の炎天下の試合も注意が必要ですね。


足がつった場合の治し方

前述の通り、芍薬甘草湯を服用するのが最もシンプルで即効性があります。しかしたまたま切らしていたり、ゲームの途中ですぐに服用できない状態にいる場合に足の痙攣の治療法は大きく分けて、ストレッチやマッサージ療法、痛み止めの薬や外用クリーム、理学療法の3種類があります。

ストレッチやマッサージ

もはや反射的に「つったら伸ばす」行動をしてしまうと思います。ゆっくりと伸ばしていき弾んだりせずに優しく伸ばしていくとしばらくして痛みが引いていきいます。
マッサージも効果的ですが、後述のクリームと併用して患部をマッサージするとより効果的です。テニスボールを使ってコロコロマッサージしてあげるのも良いです

外用クリームをつった箇所に塗り込んで筋肉を弛緩させる

痛み止めの薬や筋肉を弛緩させる外用薬などをぬる。PhitenやDescentからでているウォームアップクリームなどをを用いて筋肉を温め、血行をよくする。ただし、本格的な治療は医師に相談してください。

理学療法

足がつった後は、足湯やお風呂に入って体を温め、血行をよくしましょう。また水分とミネラルの補給も忘れないようにします。


足の痙攣の予防法

上記の通り、原因を対しての対処という形を取るのが理に適っていると言えます。痙攣の予防には以下の方法があります。

普段から水をたくさん飲み、脱水症状を防ぐ。

普段からたくさんの水を飲むことは一般的に推奨されています。これは細胞内の水分補給の機能を良好にし他にもさまざまな体の問題を予防してくれるためです。水分は、筋肉細胞に水分を与えて過敏にならないようにするとともに、筋肉の収縮と弛緩を助ける働きがあります。運動中は、継続して水分を摂るようにして水分補給をしてください。また、運動が終わった後も、たくさんの水を飲みましょう。

特に試合の前には事前に水分をとっておきましょう。試合に向かう移動中に第一セットの水分を確保し、第一セット中の水分補給は第二セットのため、ぐらいの気持ちです。

また、水分補給時にはミネラルを同時に接種し、バランスを整えるのが大切です。スポーツドリンクなどが効果的です。


ストレッチをして筋肉を伸ばす

ストレッチは、筋肉痛を防ぐのに役立ちます。長時間のストレッチは、緊張をほぐし、筋肉の状態を整え、柔軟性を向上させます。夜間に足がつる人は、寝る前にストレッチをしてみましょう。就寝前に軽い運動をするのも効果的です。

試合や運動の前は特に入念にストレッチをしましょう。気温の低い日や早朝まだ体が温まり切る前の時間帯は特に丁寧に、時間をかけて筋肉をほぐしましょう。

医師の診察を受ける場合

足の痙攣は、痛みや不快感を伴うことがありますが、通常は医師の診察を受けることなく自然に治ります。ただし、ひどい場合は肉離れなどを起こしている場合もありますので、以下のような場合は、医師の診察を受けてください。

  • 強い不快感がある場合
  • 脚の腫れ、赤み、皮膚の変化を伴う場合
  • 筋力低下を伴う場合
  • 頻繁に起こる場合
  • 自分でケアしても改善しない場合
  • 激しい運動など、明らかな原因があるわけではない場合

最後に

いかがでしたでしょうか。足の筋肉の痙攣は、水分不足や血行が悪くなったり、ミネラルのバランスが悪くなることで起こることがわかりました。対処法としては即効性を求めるなら漢方の 芍薬甘草湯 や、ウォームアップクリームなどを用いたマッサージが効果的です。予防先としては水分を多くとり、スポーツドリンクなどを併用して体の代謝のバランスを整え、事前に筋肉を緩めるなどして色々な準備をしておくのが効果的でした。多くの場合は足の痙攣はすぐに治りますが、症状がひどい場合は当たり前ですが医師に診察してもらいましょう。運動と切っても切れない縁の「足がつる」という症状。正しく付き合って、正しく準備をしましょう!

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