勝利のためのテニス戦略とは?現代テニス戦略のガイド

テニス戦略で最も重要なことは何か?

テニスの戦略にはさまざまな側面があります。テニスというスポーツを理解しどのようにプレーすべきかを知ることは、テニス戦略を立てるための良い第一歩となります。何が起こるかを知っていれば相手に対して優位に立つことができます。


試合前や試合中にプレイヤーが下すその場の決断は試合のいく末に直結するものです。当然これらはプレイヤーの勝敗を左右するものであるため、試合前には大まかなゲームプランとしての戦略を、また、試合中にはその日の調子や相手によってその戦略を微調整するなど、適宜慎重に考えなければなりません。


テニス戦略にはすべてのテニスプレーヤーが理解しておくべき6つの重要な側面があります。

1. コートポジション

2. ショット選択

3. ポイント構築

4. ショットの実行

5. サーブのリターン

6. 戦術的なプレー

の6つです。


1. コートポジション

1つ目は、コート上での選手の配置である「コートポジション」です。


コートポジションによって、プレーヤーがどのようなショットを打てるか、また、相手がプレーヤーのポイントを守るのがどれだけ難しいかが決まります。


シングルスではプレーヤーは、ネットと平行に配置されたベースラインからスタートします。ベースラインからスタートした選手は、相手との間にスペースがあるため、グラウンドストロークのウィナーが生まれる確率が高くなります。スペースがあることで、プレーヤーは深いショットやロブをより簡単に打つことができるという利点があります。

「コートポジション」について詳しくは:

コートポジションをマスターしてテニスをレベルアップしよう を参照


2. ショット選択

常に適切なショットの選択を行うことにより、相手にとっては返球しづらい、また自分にとっては有利になるようなショットを展開の中で考え、実行します。


適切な選択を行うには、自分にはどのショットが利用可能で、どのように機能するかを理解することが重要です。まずは対戦相手が打ったボールを特定し、それに対応することを考えましょう。また試合が行われているサーフェスによっても対応が代わります。クレイコートではプレーヤーは速度と方向が異なるさまざまなタイプのグラウンドストローク、スライス、ボレーを使えます。ハードコートでは打球の弾みが大きくなったり、滑ってドロップショットを取りに行くようなプレーがクレーに比べて実行しづらい、など、違ったショットのオプションをとる必要が出てきます。


ポイント構築

ポイントの構築とは、コートでポイントを獲得したり失ったりする方法を指します。テニスでは1ゲームは4つのポイントを先行した方が勝ち、3点同士で並んだ場合はデュース (deuce)とやばれ、どちらかがポイントを2点連取するまで決着はつきません。シングルスの試合においてポイントを獲得する主な方法は、ラリーに勝つことやネットに近づいてボレーなどでポイントを獲得します。


他にもサーブなど自分の有利な大勢からでポイントを獲得することもできます。


一方ポイントを失う最も多い方法は、簡単なショットをエラーしてミスをしてしまうことです。ネットに当ててしまったり、コートの外に打球が弾む前に到達してしまう(アウトする)と相手のポイントになります。もちろん、相手のショットが素晴らしく、手がでずにボールが2度バウンドしまってもポイントを失うことになります。


ポイントを多く取るためには、練習の段階でどのように組み立てを行なっていけばポイントがとりやすいかを確認しておくことが重要です。試合の前に、ある程度ゲームプランを持っておくのが大切となります。


ショットの実行

ショットの実行(エグゼキューション)とは、プレーヤーが狙ったショットをどれだけうまく決められるかということです。テニスでは相手の体勢を崩して、返せないようなショットを打つことが基本的なスキルの目標となります。


ショットの精度が高いほど、前述のポイントの組み立てがうまく行きやすく、結果多くのポイントを狙った通りに獲得できるようになります。練習の段階では特にショットの精度を意識しつつ、ポイントの組み立てに活かすという視点が重要になります。


狙い通りのショットができるかどうかは色々な要因があります。もちろんスイングのフォームやフットワークもありますし、前述のポジショニングや展開のリズムなどの要素に左右されます。


サーブのリターン(返球)

相手のサーブを返すときプレーヤーの目標は、まずはネットを越えてボールを返すことです。原則サーブを打つ側が有利なのでリターンは比較的難しいショットとなります。そこでなるべくシンプルに打ち返し、ポイントの展開に持っていきたいところです。

繰り返しますがテニスではサーブを打つ方が圧倒的に有利です。ということは自分がリターンに回った時の勝負強さ、願わくばゲームを奪取(ブレーク)することにより、試合の行方が大きく左右されることになります。


サーブをうまく返すためには、いくつかのコツがあります。例えば、早い球に対応するには前後の動きは少なくして、なるべく左右の動きを意識してリターンするなど、Tips的なものは数多くありますが、実際は練習の中で自分がしっくりくる返球方法を編み出すしかありません。


戦術的(タクティカル)プレイ

テニスのタクティカル・プレイとは、試合に勝つための戦術のことを指します。テニスの試合では様々な戦術の組み合わせを全体的な戦略に沿って実行していくことになるので、色々な戦術の引き出しを持っておくことが重要になります。個別の戦術は練習を重ねる必要がありますが、ここでは基本となる3点の考え方を紹介します。


1. 自分の強みと相手の弱みを知る

2. 今、この瞬間に起きていることに集中し、チャンスを逃さない

3. コートの中央をコントロールする


まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はテニスの試合に勝つために基本となる6つのポイントを考えてみました。テニスというスポーツはフォームや打ち方など技術的な側面がフォーカスされがちです。しかしポイントを重ねていくにはしっかりとした戦略を持ち得点につなげる方法をしっかり学ぶことにより、より深くプレーが楽しめるのではないかと思います。コートポジション、ショット選択、ポイント構築、ショットの実行、サーブのリターン、戦術的なプレーなど6つの基本的な要素をお伝えいたしました。一つでも多くのポイントを取るためのご参考になれば幸いです。


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